伊豆修善寺には数多くの温泉旅館があり、修善寺の町全体が情緒ある落ち着いた雰囲気で心が安らぎます。
竹林の小径は季節により表情を変えますが、いつ訪れても日本っていいなと思います。
竹林の小径から少し歩いたところにある老舗旅館あさばを訪問した感想をまとめたいと思います。
季節により、暖簾がかわるというあさば、この写真をみていつの季節のものかわかる方もいらっしゃるかもしれません。
訪れたのは4月下旬、端午の節句を目前に控えた平日でした。
開業してから500年もの歴史があるあさば。
のれんをくぐり館内に入ると、旅館ともホテルとも違う掃除とメンテナンスが行き届いた大変きれいな施設でした。
木造の建物ですから、傷んだ木を修復したり、檜風呂は削って手入れをしたりと大切に大切に手入れをし、掃除も丁寧にされているのだと思います。もちろん見えないところにホコリが!などということもありませんでした。
それどころか、木のいい香りと畳の新しい香りがしました。掃除の行き届いた池の見える庭も心が癒されます。
この時選んだ客室はこちらです。
十二畳一間の和室。風呂なしです。あさばの中ではもっともお得で、食事の内容は一番良いお部屋と同じです。
一番お得な部屋だと扱いが違ったり、がっかりすることがあると嫌だなと思うのですが、高級ホテルや旅館ではあえて最もリーズナブルな客室を予約しています。そのホテルや旅館のことがよくわかるからです。
あさばは、客室のグレードにより態度をかえるようなことはありませんでした。他のゲストと同じように大事にされるため、居心地の良さがあります。老舗旅館にありがちな格式高さのあまり緊張してしまいくつろげないという感覚もなく、リラックスできる心地よさを覚えました。居心地がよいと帰りたくない、また来たいと思わずにはいられません。
こちらはあさばオリジナルの麩饅頭と煎茶。こちらも端午の節句前にふさわしいお菓子です。
トイレは客室にあります。とてもきれいでした。
4畳ほどの広縁があります。池を眺めるのにとてもよい場所です。
あさばの客室から池を眺めた様子。
最小限の物しかないすっきりとした客室。派手なところはありませんが、エアコンは壁に埋め込まれています。TVはふつうに置かれていました。
浴室のない客室の場合は、バスアメニティが用意されていません。かなりすっきりとした洗面所です。
お風呂の設備がないというだけで、客室の冷蔵庫も用意されています。
温泉旅館には珍しく、浴衣とパジャマが用意されていました。
パジャマのルレ・エ・シャトーの刺繍は特別感あります。
備品は少なくとも、あったらうれしいものはあらかじめ用意されているところは、さすがです。
浴衣は2枚用意されていました。
夕食は部屋食。食事が終わるとふかふかの布団を用意していただきました。
あさばの夕食
ルレ・エ・シャトーに加盟しているあさばの食事も楽しみのひとつでした。あさばの食事の内容は年に4回かわります。
鍋とそのあとの雑炊が季節ごとに変わるので宿泊プランにもその内容がわかりやすく書かれています。
訪れた時は春でしたので、太刀魚の吸鍋でした。一番の人気は軍鶏鍋で季節は冬。一番予約がとりにくい時期かもしれませんね。
夕食の献立
右手は一休.comダイヤモンド特典でいただいたサービスの飲み物です。(一休ダイヤモンド特典の内容は変更することがあるため、予約した時点の特典が適応されます。)
空豆のすりながしと白魚のからあげ
このように盆で運ばれてきますが、お部屋係が1人分ずつ取り分けてくれます。
お部屋係は、もっともお得な客室でも1名の方が専任でついてくださいます。
お造り
太刀魚の鍋の準備が始まりました。この鍋、純銀であさばのショップで120万円と書かれていました。
気に入ったらお土産にすることができます。(私は鍋を手に入れるよりも何度もあさばに泊まりたいタイプです)
鍋ができたら美しくよそってくださいます。
目の前で鰆を焼いていただき、丁寧に盛り付けてくださいます。
仲居さんの所作が美しく、動画におさめたいくらいでした。
新玉ねぎの含め煮は、玉ねぎ丸ごと。そして柔らかくて出汁がしっかり玉ねぎとなじんでいて美味しい。
穴子の黒米鮨は2人前もりつけられた皿から取り分けられます。
帆立と桜海老の揚物
蛤ごはん
デザートは3種類も
シンプルだけど、どれも本当に美味しいです。ごちそうさまでした。
1956年以降、加盟メンバー数は8軒から25軒、ついで80軒と発展し、さらに、スペイン、オランダ、ドイツ、オーストリア、スイスのホテルが加盟し、国境を越えた最初のフランスのホテル組織となりました。そして1960年には、初のヨーロッパガイドブックを刊行しました。 1972年、ロアンヌの著名なレストランのオーナーシェフ、ピエール・トロワグロが中心となり、トップ・シェフたちが集まり「ルレ・グルマン」を創設。
1975年、ルレ・ド・カンパーニュとルレ・グルマンが合併し、ルレ・エ・シャトーが誕生。パリに本部を置き、ホテルとレストランのオーナーが加盟し、自治運営する非営利団体の協会組織として毎年発展し続け、ルレ・エ・シャトーは食と旅の世界のベンチマークとなっています。
ナパバレーのブドウ畑から、フランスのプロヴァンス地方、インド洋にちりばめられた数々の美しいビーチ、そして伝統的な日本の温泉旅館まで、世界中の様々な国や地域で、その土地の風土に根ざした美しいライフスタイルや魅力をお客様に提供し、今では、世界62ヶ国、約560のホテルとレストランが加盟しています。
新規加盟には厳格な審査と、ルレ・エ・シャトーの価値を共有できる、個性あるホテル・レストランのみが加盟を認められます。 加盟するメンバーは、お客様ひとりひとりとの一期一会を大切にし、本物のリレーションシップを築くという情熱を共有しています。
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