箱根でフォトジェニックな宿といえば、多くの人が思い浮かべるかもしれない懐石料理の楽しめる宿、『 強羅花壇 』 。
2名1泊2食付きで10万円からという価格帯からも泊まる人を選んでいると思わせる高級旅館です。
2015年の春に、1泊利用しました。結論から言うと・・・設備はとても立派で何枚でも写真を撮影したくなる素晴らしい場所です。ですが、滞在後の満足度はいまひとつでした。おそらく私が宿泊した一番お得なお部屋の10万円ではなく、露天風呂付の客室(2名1泊2食付きで17万円から)に宿泊し、滞在中は飲み物の金額を気にせずどんどんオーダーできるようなタイプではないと『強羅花壇 』 を楽しめないのではないかと感じます。富裕層向けの宿泊施設というべきでしょうか・・・
多くの方がよい口コミを書かれている中、時々私と同じような意見をお持ちになる方もいらっしゃるようです。
またページの最初にある写真は、宿泊者のみが入れるエリアとなっており、デイユースでは眺めることができても写真を撮ることは難しいかもしれません。美しい写真を撮りたい方はぜひ宿泊してみてください。
強羅花壇とはこんなところ
箱根登山鉄道の強羅駅からすぐの場所、電車に乗っていると敷地の近くを走ります。
公式サイトによると・・・
強羅花壇の歴史は、昭和5年、本邸を東京の永田町(現・衆参議長公邸)に置いておられた閑院宮載仁親王が夏の避暑用に岩崎康弥氏所有の土地を譲り受け、箱根の強羅の地に別邸を建設したことに始まります。
戦後、当主を引き継いだ春仁親王は皇籍を離脱し、この強羅の土地を強羅花壇創業者の手に委ねられました。平成元年には全面改装を経て、現在の「強羅花壇」が誕生しました。
平成3年には世界的に有名なホテルレストラングループ「ルレ・エ・シャトー」の厳正な審査を受け、加盟店となり海外からの賓客からも高い評価を得ています。富士箱根伊豆国立公園に位置し、明治、大正期には政財界人や文人の別荘地として栄えた強羅温泉は豊かな泉質を誇ります。
強羅花壇では3本の源泉を所有しており、内2本は庭園内より湧出する自家源泉です。泉質は弱アルカリ性単純温泉、無色透明な温泉は肌に優しく、冷え症や疲労回復に効能があります。
とのことです。『 強羅花壇 』 の菊の紋は皇室に由来があるからなのでしょう・・・
確かに施設内のいたるところで品と格式の高さを感じました。
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強羅花壇の客室
この時利用したのは、スタンダード和室タイプDと呼ばれる部屋でした。4畳の広縁、10畳のベッドルーム、そして8畳のダイニング(テーブルとイスが用意されている部屋)の3間ありました。
このように入口から専用庭まで縦長の部屋でした。広さは十分ですが、庭を見るための椅子が庭の方向を向いていないことや、食事の時に景色を見るには少し遠い点(おそらく寝室を係の人が出入りするのを避けるためとは思うのですが)が、あまり居心地の良い部屋と感じられませんでした。
2人で10万円を超える宿泊費となるといろいろと求めてしまうものです。
ベッドの向かいにこのようなソファがあります。以前は押入れだった場所をソファの置き場所にしたのかしらと思わせるレイアウト。ベッドと向かい合わせにソファがあっても、ゆっくり座ってくつろぐという気持ちにはなりませんでした。TVを見ながらくつろぐこともできない配置です。
客室にはこのような美しい専用庭もあるのですが、庭を見るのにふさわしい位置にソファが置かれていないのです。残念。。。
洗面所と浴室は室内にあります。左側にある巾着はアメニティで女性用と男性用で中身が異なります。
こちらは女性用。さりげなくRMKの基礎化粧品がセットされています。ボディクリームはポーラのアロマエッセのシリーズでした。大浴場のバスアメニティーも同じくポーラのアロマエッセでした。
男性用はシンプルです。フツーですね。男性用にポーラアロマエッセの化粧水がついていることは珍しいです。
檜風呂(内湯)はこのような雰囲気です。
窓がないので閉鎖的。せっかくの檜風呂ですが、家族風呂を無料で借りられるので家族風呂を利用することにしました。露天風呂付の客室は、まったく雰囲気が異なるので、予算に余裕がある方はぜひ露天風呂付の客室を利用してください。
客室の冷蔵庫にはアルコールを含め飲み物が用意されていますが、ミネラルウォーター以外はすべて別料金になります。
私が訪れたときは、ソフトドリンクの持ち込みも禁止されており、持ち込んだペットボトルのジュースを飲むのも禁止されていたのです。
今時珍しいと思ってしまいました。フリードリンクで楽しませてくださる宿、たくさんあるのに・・・
強羅花壇の夕食
強羅花壇の夕食は部屋食でした。客室や人数によっては、レストランを利用することもあるそうです。
こちらの写真は色鮮やかな八寸。目も楽しませてくれる夕食でした。
八寸の前には先附 蓮の葉もりが用意されました。
八寸の次は、椀 おくらすり流し 海老しんじょ、水の輪大根、ゆず
お造りは季節の三種盛り
焼物 若鮎の塩焼き、はじかみ
焚合せ 甘鯛とウニ
進肴 牛肉 葛打焼き 椎茸、伏見唐辛子、白アスパラ、九条ネギおろし
茗荷御飯、鰻有馬煮、赤だし、香の物
水菓子 さくらんぼ、抹茶汁粉
普通においしいのですが、感動するおいしさではありませんでした。万人受けするように考えられているのか、海外からのゲストが多いため、無難な味付けなのか。。。それとも私が多くを求めすぎなのか。
もしも実際に泊まられた方がいらっしゃったら、お食事の感想を聞かせていただきたいです。
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