美山荘には山の棟と呼ばれる母屋と川の棟と呼ばれる建物があります。川の棟に客室が3室あり、いづれの部屋も月見台が備わっています。
今回、オンラインで川の棟の客室を予約したのですが、ちょうど電話予約がはいってしまい、川の棟の空室がなくなってしまいました。
美山荘から電話をいただき、母屋にある山百合の部屋でしたら用意できると説明を受けました。川の棟に宿泊しても、母屋に宿泊しても宿泊費は同じというのです。
10月はすでに満室、9月の空室がある日は私の都合がつかなかったため母屋の宿泊に決めたのでした。
・・・が、最初に部屋に入った時、「どこまで部屋を使ってよいのでしょうか」と確認してしまいました。
山百合と山桜の客室はそれぞれ2間ずつあり、ふすまだけで仕切られています。
もしも隣に知らない方が泊られたら、ふすまを開けて自由に部屋を行き来できてしまう・・・
などと心配は無用です。
夕食も山百合の部屋でいただき、布団は食事をした隣の和室。なんと山桜の部屋は着替えの部屋として使わせていただきました。
通常、昼食や夕食の時の個室がこの山百合または山桜の部屋になります。今回は特別に泊まらせていただいたようなものです。
部屋の鍵は受け取ることなく、母屋で料理長が仕込みを終えて帰られたときに、母屋の鍵がかけられました。そして私たちは貸切状態で利用させていただきました。
冷蔵庫もTVもない、今まで利用した客室の中で最も備品が少ない部屋でしたが、心は一番満たされたように思います。
コメントを残す