利用した母屋の山百合の部屋には、冷蔵庫とTVがありませんでした。それを不便と感じることなく過ごせたのは、日常的なTVをみて過ごす時間ではなく、美山荘の自然豊かな環境に身をゆだねたからだと思います。
チェックインして間もなく、貸切風呂を利用した私たち。風呂を利用する時間もとくに制限はなく、どうぞと案内されるだけでした。お風呂だけではなく、滞在中は時間を気にして過ごすことはありませんでした。
風呂をでて部屋に戻ると、すぐに係りの方が赤しそ炭酸ジュースを用意してくれました。そしてお飲物足りてますか?と質問がありました。
見た目にも美しい、自然の甘さを感じる赤しそ炭酸ジュース。
その質問をされるまで気にしていなかったのですが、部屋に冷蔵庫がないので、ゲストから飲み物のリクエストが来る前に客室まで御用聞きに来てくれていたのでした。
風呂を出たのは、17:30頃。夕食は18:30からです。
お腹もいい感じに空いてきて、食事が待ち遠しいです。
美山荘の夕食
時間になると見た目にも楽しい八寸が用意されました。中秋の名月前の訪問だったため、ススキがそえられています。
また縁起の良い栗の箸は、スタッフによる手作り。冬になると栗の箸を作っているそうです。
八寸
みょうが、アカラのお寿司、鮎の一夜干し、ぎんなん、こんにゃくと栃の実のおもちのあられ、丹波の栗、卵黄の味噌漬け
お祝いを兼ねての訪問とあらかじめ伝えていたら、赤飯を用意してくださいました。黒豆がつやつやです。
こうるか、きゅうり、ゆりね、梅、丹波の鯛、求肥
南瓜の器は、皮までいただけるひとしな。
ところが、まだたくさん料理が出てきますので、全部食べなくて大丈夫です、残してください。と先手を打たれます。
・・・この南瓜、大変おいしい。最後までさげずにとっておいていただいて、すこしずついただきました。
鮎が終わりそうな時期なので、アユの塩焼きではなく、アレンジされていました。それもまた美味しいのです。
さらに松茸や幻の京都牛までいただくことができた大変ありがたい食事でした。
季節の物をいただける旅館は多くありますが、鮎が終わりそうな時期だから、鮎を使っても調理方法や味付けは変化をつけるというのは、他ではあまり経験のないことでした。
心も体も胃袋も刺激を受けた夕食でした。
心残りがあるとすれば、カウンター席のある母屋の名栗の間で夕食をいただけなかったことでしょうか。
美山荘のあたりでとれたポルチーニ茸をいただくことができましたが、もう少したてば松茸もとれるとのこと。京都駅から車で1.5時間ほど離れたところに、これほど食材が豊かな地域があるとは知りませんでした。
コメントを残す