京都御三家といえば、俵屋旅館・柊家旅館・炭屋旅館で、それぞれ魅力のある宿と言われています。
炭屋旅館は毎月7日と17日の夜に抹茶体験ができるという珍しい宿です。京都の中でも本格的なお抹茶をいただけるのは炭屋旅館だけと言えるでしょう。
また2017年11月10日発売されるミシュランガイドでは旅館カテゴリーに4赤パビリオンの評価で俵屋が掲載されます。
この炭屋旅館だけは残念ながら訪問したことがないのですが、俵屋旅館と柊屋旅館それぞれを訪れた感想をまとめてみました。
もしもこのふたつの旅館のうち、どちらがよいか迷われている方の参考になればと思います。
古い中にも新しさがある。
茶懐石をとりいれた食事をいただける。
大変良い香りの石鹸をお土産にすることができる。
日本酒(とくに地酒)の種類が豊富。
食事は部屋食と広間を選ぶことができる。
女将が客室まで挨拶にみえる。
俵屋旅館と柊家旅館を比較してみる
門構え
こちらは柊家旅館。1818年に運送業を始めたところから柊家の歴史が始まります。歴史を感じさせる門構えは、重みがあり風格があります。柊家のあり方そのものを示しており、背筋がぴんと伸びます。
こちらは俵屋旅館。目立った看板はなく周囲の景色に溶け込むような自然な佇まいです。宿泊するときは、男衆が宿泊客と見抜いて声をかけてくださるので「俵屋旅館は、ここでいいのかしら?」と道で迷うことはありません。
玄関
柊家旅館の広く開放的な玄関。自動車も入れそうな広さですが、車は入れません。大女将が活けている花が美しく華やかです。
俵屋旅館の隅々まで掃除の行き届いた清清しい玄関。随所に著名人の作品や季節を感じることのできる花や絵画を見ることができます。
パブリックスペース
柊家旅館の新館と旧館をつなぐ廊下にはショップがあり、明治時代のステンドグラスがあしらわれています。
俵屋旅館新館の2階にあるアーネストスタディ。まるで屋根裏部屋のようにひっそりとしており、パブリックスペースを利用するゲストが少ないのか、いつ訪れても貸切状態で利用できました。高級な家具や食器を取りそろえた上質な部屋で、居心地も抜群です。
寝具
柊家旅館では、元茶室だった部屋を利用しました。そのため布団を敷いたときは窮屈な感じになりました。寝心地はよかったです。
俵屋旅館のこだわりの布団。厚みがあり、寝心地が良いものでした。8畳の部屋で食事をとり、そのあと机を片づけて布団を敷いていただきます。
俵屋旅館のここが好き
玄関にある屏風。訪れた人を歓迎しているかのような金屏風です。古いものを大事にされていることがよくわかります。そして古くても美しいものは美しいと気づかされます。
季節の移り変わりや日本に古来から伝わる行事などを大事にしています。6月に訪れた時は夏の大祓いのための茅の輪がありました。
うわさ通りのうるわしい香りサヴォン・ド・タワラヤをはじめとする充実したアメニティ
客室にあるひとつひとつのものが絵になる。和室なのに洗練された空間とお昼寝布団。
上品な味付けの食事。
寝心地の良い寝具とパジャマ
新館にあるアーネストスタディはモダンな空間。セルフサービスのティーカップにはマイセン、ウエッジウッドなど高級食器が並ぶ。
柊家旅館のここが好き
柊家旅館の美しい広間。京都の町をイメージして作られた庭はミニチュア京都です。
趣のある旧館の客室。以前は茶室だった部屋に泊まることができました(部屋番号32)。俵屋旅館の新館と旧館はあまり違いはみられませんが、柊家旅館の旧館は昔の趣ある建物、新館はモダンな建物です。
京懐石の中では少し濃いめの味付けの食事。見た目にも美しい。
窓のない閉鎖的な浴室を明るく特別な空間にしてくれるステンドグラス。
趣のある帳場
広く美しい玄関。
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